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2012年01月24日

大寒波の全容

厳冬シーズン2012:後半の寒波が“大循環の全貌”を現しています。これまでは楔〔くさび〕のように東西流をブロックしてきた上空のカットオフ高気圧が、今度は「寒気循環場の再構築」と「循環場の維持」に寄与する形に“変容”しています。23日の北半球500hPa高層天気図【下図】を見れば、素人でも『切れ目のない寒波の襲来』がイメージ出来るでしょう。


◇◆◇“寒波三兄弟”…後続の寒波ほど寒気のグレードが高まる;
本図を見ると…現在(24日)南下中の寒波(図の「A」)が『先鋒に過ぎない』ことがよく判ります。「A」から「バイカル湖の東」-「北極」を経て、『B』さらには『C』の寒波がスタンバイしてます。

(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

これらA/B/Cの寒波が、これから2月に掛けて立て続けに日本付近に襲来する恐れがあります。
寒波三兄弟'''なんてシャレになりません;


◇追記◇大雪に関する全般気象情報
『大雪に関する全般気象情報 第1号』
平成24年1月24日16時20分 気象庁予報部発表

日本付近は強い冬型の気圧配置となっており、26日にかけて日本海側を中心に断続的に降雪が続き大雪となる見込みです。大雪による交通障害に警戒し雪崩に注意してください。

[気圧配置の現状と予想]
日本付近は強い冬型の気圧配置となっており26日にかけて続く見込みです。その後も強い冬型の気圧配置が続く恐れがあります。
[防災事項]
<大雪>
25日から26日には上空の寒気が強まるため北日本から西日本日本海側を中心に断続的に降雪が強まるでしょう。25日18時までの24時間に予想される降雪量は多い所で・・・
   ・北陸地方                 80センチ
   ・北海道地方/東海地方           50センチ      
   ・東北地方/近畿地方/中国地方       40センチ
   ・関東甲信地方               30センチ
   ・四国地方/九州北部地方(山口県を含む)  20センチ   ・・・の見込みです。
 この後も、断続的に雪は続くため北日本から西日本の日本海側の降雪量は更に多くなる見込みです。大雪による交通障害に警戒して下さい。また積雪の多い所では雪崩にも注意して下さい。西日本を中心に降雪や気温低下により農作物の被害の恐れがありますので注意して下さい。

[補足事項]
地元気象台が発表する警報や注意報、気象情報に留意して下さい。次の、「大雪に関する全般気象情報」は25日05時頃に発表する予定です。

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2012年01月23日

大雪に警戒!(東北日本海側)

日本付近の低気圧が挙って北上しています。北上の理由は上空の高気圧による気流場の阻害…いわゆる『ブロッキング』。本来、中緯度の上空は西よりの風が卓越する東西流場ですが、現在の北日本はブロッキング高気圧に行く手を塞がれて南北流場になっているのです。しかも、気流場がブロックされたことによって大陸にある非常に強い寒気が「ダム」のようになってエネルギーを溜めこんでいます。これがひとたび堰を切ったように南下すれば日本中が寒気の大波に呑み込まれ、特に東北地方の日本海側は大雪になります・・・それも長期間;

(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)


◇◆◇上空の気流場は「こう」なっている
下図は22日21時の高層天気図(北半球)です。東経10度、60度、170度線上の中・高緯度にはそれぞれ高気圧があって殆ど停滞しています(赤丸の中の数字は等高度線が閉じた日付以降の中心位置を表しています)。これら3者にブロックされた極東シベリア付近の「トラフ」も必然的に停滞を強いられ、次第に中心高度を低下させています。

(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)
※1月19日の高層天気図は⇒◆南岸低気圧とブロッキング

・・・それは対応する地上付近で「寒気の醸成」が着実に行われている(ダム化)ことを暗示します。ところで冒頭に記した“挙って北上する(地上)低気圧”は何処に向かっているのでしょう?。

下図は高層天気図と同じ時刻の水蒸気画像(北半球)に上空擾乱の位置を重ねたものです。水蒸気画像では擾乱ごとの水蒸気分布や上昇流・下降流場などが可視化され易いので、結果的に擾乱の境界もよく判ります。地上低気圧は三陸沖に「明域」として表現されています。

(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

本図によれば、地上の低気圧たちはブロッキング高気圧の西を北上して沿海州付近の上空にある低気圧(-48℃以下の非常に強い寒気を伴った上空トラフ)に吸収される運命にあることが判ります。つまり、ここでもエネルギーの散逸が期待できない(ダム化)状況になっています。


◇◆◇その結果・・・『寒色』で塗り潰された予想図たち
先週の週間天気によると気温の急降下は今日(23日)あたりから始まる予想になっていましたが、現状は南岸低気圧が三陸沖を北上している段階で、釧路/根室地方に大雪警報が発表されていることからも判るように(寒波襲来のシグナルである)日本海側が風雪に曝される状況には至っていません。23日09時の500hPa気温は・・・秋田で-26.9℃、札幌でも-30.5℃です。

(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

これは気象変化の端緒がブロッキングの場合は「気象変化もブロックされる」ので、予想現象の発現が先延ばしになり易いことによります。一方で、ブロックされていた寒気ダムが決壊し、寒気が堰を切ったように南下すれば・・・その経路が安定的に維持され2週間程度は寒冷な気象の続く恐れもあります。それゆえか・・・20日発表の異常天候早期警戒情報に発表された節分に掛けて(~2/3)の予想は憂鬱です【上図】。

(当ブログで引用している気象庁提供諸画像への加筆・加工については同庁へ届け出済みです)

では立春(2/4)以降の予想はどうなのか?・・・やっぱり憂鬱です(苦笑)【上図】。これだけ長期に渉る冬型が(予想の通りに)持続すれば・・・日本海側の積雪は豪雪レベルに達するでしょう


◇◆◇大雪に関する東北地方気象情報
『大雪に関する東北地方気象情報 第4号』
平成24年1月23日16時14分 仙台管区気象台発表

東北地方の日本海側では24日から29日頃にかけて断続的に強い雪が降り大雪となる見込みです。大雪による交通障害、着雪、積雪の多い傾斜地では雪崩に注意して下さい。
【気象状況】
三陸沖には発達した低気圧があって北北東に進んでいます。また、24日には東北地方の上空約5000mにマイナス36℃以下の寒気が流れ込み、冬型の気圧配置が強まるでしょう。冬型の気圧配置は29日頃にかけて続く見込みです。
【雪】
<地域・時期・量的予想>
東北地方の日本海側では24日から29日頃にかけて断続的に強い雪が降り大雪となる所がある見込みです。24日18時までの24時間に予想される降雪量は、
    ・日本海側の山沿いの多い所で 30センチ 
・・・の見込みです。その後も29日頃にかけて降雪は続くでしょう。

<防災事項>
大雪による交通障害、着雪、積雪の多い傾斜地では雪崩に注意して下さい。

【補足事項】
今後、地元気象台の発表する警報/注意報や気象情報に留意して下さい。この情報は「強い冬型の気圧配置に関する東北地方気象情報 第3号」を引き継ぐものです。次の「大雪に関する東北地方気象情報」は24日16時30分頃に発表する予定です。



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Posted by Twister & Ippei at 18:49Comments(1)TrackBack(0)・気象情報